ワードプレスは、初心者でも使いやすいブログ作成ツールです。
ログインしたらすぐに書き込むことができる上に、文字装飾や写真のアップロードもマウスだけの簡単操作です。
「文字装飾」とは赤文字で書いたり、蛍光マーカーで文字を強調するテクニックのことです。
確かに便利よね・・・
だって、普通のサイトを作るには「HTML」って呼ばれるプログラム言語を覚える必要があるんでしょ?
まぁ、HTMLを覚えなくても専用ソフト(ホームページビルダーなど)を買えば、作れないこともないですよ。
でも、HTMLのソフトは5千円~1万円もします。ワードプレスは無料ですから「コスパで比べるととてもお得」ですね。
それに、HTMLソフトはパソコンがないと使えない弱点があるし・・・ワードプレスはスマホからも使えるから最強だよねーw
さて、ワードプレスは無料で使えて便利なプログラムですが、大きな問題があります。
それは、「データベースが使えるレンタルサーバー」と契約しないと使えないということです。
ブログを作るのに「サーバー」って必要なの?
レンタルサーバーとは、サイトの情報(プログラム)を置いておく場所です。
インターネット回線を通じて、ドメインが呼び出された時にサーバーからサイト情報(プログラム)を読み込んで、スマートフォンの画面に表示しています。
サーバーを借りていないと、ネット上にサイト情報をアップロードできません。
つまり、サーバーを借りてアップロードしないと誰も見れない(アクセスできない)ということです。
へぇ―そんな仕組みだったんだ・・・
無料ブログは運営会社がサーバーを借りている
じゃあ、アメブロみたいな「無料ブログ」ってどうなるの?
サーバーと契約しなくてもブログが作れるよね?
もちろん。アメーバブログもサーバーから呼び出してるんです。
インターネット上のサイトはすべてサーバーから呼び出してます。
アメーバブログの運営会社(サイバーエージェント)が、サーバーを持っていて、そのサーバーこにアメーバブログ用のプログラムを置いて、誰でも無料で使えるようにしているんです。
もしくは、自社サーバーと言って、自分の会社で管理している場合もあります。
へー。
格安サーバーではブログは作れない?
サイト運営に必要な「レンタルサーバー」は、種類がたくさんあります。
- 値段が安い「格安サーバー」
- 値段が真ん中あたりの「サーバー」
- 高価格な「業務用レンタルサーバー」
はじめは。値段が安い「格安サーバー」を選びそうですが、落とし穴があります。
落とし穴?
「機能の制限」です。
格安サーバーの正体:機能を制限したロースペックサーバー
レンタルサーバーは、インターネット上にサイト情報を置くための箱です。
普通の価格帯のサーバーがあるにもかかわらず、格安サーバーというのが存在しますが、
格安サーバーは「HTMLしか置けない」サーバーが多いんです。
※データベースが使えない。PHPが使えないなど。本来の機能を無くしたサーバーが多いです。
ワードプレスを使うには「データベース機能:MySQL」が必要
ワードプレスを使うには、データベースと呼ばれる「MySQL」が使えないと設置できません。
「MySQL」が使えないサーバーと契約した場合、HTMLプログラムで作られたサイトしか運営できないということです。
※ロリポップなどでは、「MySQL」が使えないエコノミープランでも、自社プログラムで作られた「ロリポブログ」が使えます。ただし、ワードプレスなどの他社ブログツールは使えません。
「格安サーバーは初心者向け」と宣伝している所もありますが、「実はHTML知識が必要」で素人では運用が難しいサーバーといえます。
HTMLでサイトが作れる人って・・・初心者じゃないよね。
そういえば、昔はHTMLで作るしかなかったので、HTMLができても初心者と名乗ってましたよ(筆者)
低価格でもワードプレスは使える
格安サーバーと表現しましたが、実際には安いサーバーでもワードプレスが使えることがあります。
先ほどは格安サーバーの説明にロリポップを名指しで使いましたが、ロリポップにはワードプレスが使えるプランがあります。
一番安いエコノミープラン(100円)ではワードプレスは使えませんが、2番目以降のライトプラン以上では使えます。
じゃあ、ライトプランってことで・・・それでも毎月250円か。
ちょっと待って!ライトプランではデータベースが1個しか使えませんよ。
複数のブログを作る予定なら、スタンダードプラン以上にしないとダメですからね。
うーん・・・、ブログは1個でいいです。
そうね(そういえば初心者だし・・・w)
じゃあ、ブログの大きさ(規模)はどのくらいで作る予定なの?
ブログの大きさ?さぁどうなんでしょう?
サイト(ブログ)のデータが収まらない?
インターネット上のブログ・サイトの情報(データ)は、サーバーに入っているためどのくらい必要なのか(サイトの規模・大きさ)は目に見えません。
しかし、サイトの大きさ・規模に合わせたサーバーの容量(受け皿)が必要です。
サーバーの容量が足りないと新しく書き込むことができなくなりますので、引っ越しする必要があります。
サーバーの容量って何?
パソコンのプログラムも、目に見えませんよね。
でも実際には、ハードディスクの中にたくさんのデータが詰め込まれていますね。
そりゃそうだ!
パソコンって頭がいいよね。何でも覚えておいてくれるよw
サーバーも同じで、容量が小さいと、足りなくなって書き込めなくなることがあります。
新しいページが作れないってこと?
そうなります。
サーバー選びに重要な【ディスク容量】
レンタルサーバーを借りるには、データベースなどの機能も大切ですが、データが入る量(ディスク容量)もチェックしましょう。
※通常のサーバーは価格が上がるほど、ディスク容量が大きくなります。
データの容量が低いと安いのですが、書き込めるページの量(ディスク容量)も少なくなります。
また、データを詰め込みすぎると、処理が遅くなり、データ表示が遅くなるというデメリットもあります。
「サーバー選びの基準のひとつ」として覚えておきましょう。
サーバーもパソコンで出来ている
ふーん。パソコンと同じなんだ・・・。
それはそうですよ。だって、インターネットのサーバーは、パソコンで出来てるんですから。
えっ?そうなの
はい。ですので、「容量ギリギリ」で選んでもダメですよ
サーバーから何回呼び出せる?【転送量】
レンタルサーバーには転送量が設定されていることがあります。
転送量とは、「サーバーからサイトデータを呼び出せるデータの量」をいいます。
ブログへのアクセス(呼び出し回数)が多くなるほど、転送量が消費されます。
逆にいえば、転送量が少ないとアクセス出来なくなります。
たとえば、ロリポップサーバーの場合、ライトプランでは60GB/日と表示されています。
これは、1日に60GB分しか表示できないといえます。(60GBを超えれば次の日までアクセスできません)
60GBって少ないの?
うーん。そのサイト(ブログ)の1ページ当たりのデータ量によるかもね?
文字ばっかりのサイトだと、転送量が少なくても大丈夫だと思うけど。
画像がたくさんあれば、1ページの読み込みで多くの転送量を消費するから・・・結果的にアクセスできる人は少なくなるわね。
転送量で悩むなら、転送量無制限サーバーを選ぼう
転送量で悩むくらいなら、転送量が無制限のサーバーを選んだ方がいいかもしれません。
なぜかというと、アクセスが急激に増えても、耐えられる可能性があるからです。
「転送量が足りなくなってアクセスできなくなる」という心配はなくなります。
でも値段が高くなるんでしょ?
そんなことはないですよw
転送量が無料でも安くてもサーバーがある
上の表はコアサーバーというサーバーのスペック表です。
転送上限が無制限になっています。それでも結構安い(12か月一括払いで198円~)ですよね。
ほんとだ。
ただし、コアサーバーには許容負荷率という項目で、別の理由でアクセス出来なくなる可能性があります。
まとめ:サーバー選びは総合的に判断しよう
このようにそれぞれサーバー会社によって、機能や値段はそれぞれ違います。
転送量が多くほしいからって、高いサーバーを借りる必要もありません。
いろんな会社を見比べることで、自分に合った値段のレンタルサーバーを見つけましょう。
レンタルサーバーは他社に移転もできる(一生涯ではない)
また、レンタルサーバーは、違うサーバーに乗り換えることもできます。
引っ越しといって、他社のサーバーに移転したり、同じサーバー会社の別のプランに移動することもできます。
しかし、データをサーバーからダウンロードして、新しいサーバーに入れる「引っ越し作業」が必要になります。
ワードプレスの場合:ツールで引っ越し(インポート・エクスポート)
ワードプレスの引っ越しには、ツールを利用する方法があります。
データをダウンロード(エクスポート)して、データを入れる(インポート)ツールがあります。
引っ越し作業自体は確立されていますので、調べてみてください。
同一サーバーのプラン変更は引っ越し不要な場合もある
同じサーバー会社の別のプランに移動する場合は、引っ越し作業が必要ない会社もあります。(経験上コアサーバーの場合は、引っ越しが必要です。)
例)同一サーバーで容量だけ増加:Cプランから上位のAプランに移動。実際には手続きするだけ。
このようなサーバーをあらかじめ選ぶこともできます。
まとめ:サーバーは機能で選ぶ。値段じゃない
このページでは「レンタルサーバーは値段で選ばない」ということをお話ししました。
え?そうだったの?
はい。
機能表をしっかりとみて、自分が必要な機能が使えるかどうかを確認することが大切です。
たとえば、ワードプレスを使うならデータベース(MySQL)が必要だとお話ししましたね。
「データベース(MySQL)」にデータを書き込む必要がありますので、データベースがなければワードプレスが動きません。
見落としがちな「ディスク容量」「転送量」
また、ディスク容量、転送量がどうなっているのかも確認しましょう。
初心者はココが見落としがちです。
データベースが使えても、容量が小さくて10ページしか作れなければ意味がありません。
また、1日にアクセスできる人数が決まっていると、せっかく訪れた人が見れなくなってしまいます。
その分、見込み客が少なくなってしまうますので、もったいないですよね。
出来る限り、余裕のある大きめの容量、転送量を選ぶことが大切です。
1サイト1サーバーではない
また、1サイト1サーバーではありません。
大容量のサーバーを借りて、複数のブログ・サイトをまとめて運営することもできます。
3サイトの収益が合計で毎月5万円あれば、1ヶ月3000円のサーバーでも安いですよね。
このようなことを踏まえると、やや高めの値段でもお手頃に見えるかもしれません。