サーバーの情報が集まったら、スペックを比較しましょう。
比較対象は、考えただけでも下のような物があります。
- 値段はいくら?
- サーバーの場所:国内?海外?
- 容量:データ容量はいくら?
- 処理能力:CPUは早い?
- 転送容量:アクセス数はどのくらいまで?
- 共有サーバー?/専用サーバー?
- メールは使える?
- 商用は可能?アダルトは?
- データベースは使える?
実際にスペック表を見ながらこれらを比較しましょう。
その値段は本当?「一括払いの表示に注意」
レンタルサーバーの料金は、あなた自身が支払える金額の範囲で考えましょう。
ほとんどのレンタルサーバーは、ホームページに大きく「月額○○○円~」という表示で書かれていますが、この料金を「うのみ」にしないようにしましょう。
よく調べると「年払いで○○○○円の場合」と注意書きがあることがあります。
※「1年間分を一括払いにした料金」を12回で割った金額を表示しています。このような会社が多いので気を付けましょう。
※コアサーバーで先ほど大きく書かれていた「¥397/月」は、12か月契約(年払い)の1ヶ月に相当だったとわかります。(月支払いにすると『月額477円』となり高くなります)
月払い・一括で値段が違うことがる(割引あり)
※支払い方法はサーバー会社によって違います。年払いしか受け付けない所もあります。
また、一括払いの方がお得になることが多いため、出来れば一括払いがお得といえます。
ただし、一括払いできるからといって、「安い低スペックサーバーを選ばない」ようにしてください。
レンタルサーバーは一括払いにしないと、「高くなる可能性がある」と覚えておきましょう。
また、サーバーを移動する(引っ越し作業)のは面倒です。できる限り、長く使えるサーバーを選びたいものです。
サーバーの拠点は日本国内?海外?
サーバー会社によっては、サーバー(PC)を海外に置いていることがあります。
- 海外に本社がある(拠点)サーバー会社(日本に窓口がある)
- 会社は国内にあるけど、経費対策で海外にサーバーを置いている
海外サーバーは「安い」ということもあり、検討する方も多いでしょう。(安いと言っても、そこまで安くありませんが・・・)
ほとんどの会社は、日本国内にサーバーを設置していますが、日本国内で受け付けてサーバーは海外にあるという会社も存在します。
別に違法でも何でもないのですが、経費削減としてやっている会社が多いようです。
海外サーバーは表示が遅い?
海外のサーバーは国内サーバーよりも距離があるため、サイトの表示(読み込み)が遅いという噂があります。
例えば、日本のサーバーは場大阪や東京が多いのですが、カルフォルニア州にあれば、それだけ通信にかかる時間はかかります。
差があっても、人間の感覚ではあまり感じない「コンマ何秒かの違い」だと思います。
問い合わせが英語?
国内業者や海外業者で気にならない方はいいのですが、海外サーバー特有のデメリットもあるようです。
それは、問い合わせなどで「英語が必要になる」場合です。
国内会社が提供していれば日本語で通じるかもしれません。
海外の会社が日本人の代理店に営業させている可能性もありますし、海外会社が日本語のホームページを作って宣伝している場合もあります。
サポートを受けようと思ったら、実は英語が必要という可能性があるのです。
英語力が不安な方は、海外サーバーを避けるべきです。
私自身は海外サーバーを経験したことがないため、詳しくは分かりません。他のサイトで探してみてください。
基本的には、国内サーバーが安全だと思います。
データ容量はプランで違う
インターネット上のサイトやブログにはデータ容量があります。
インターネット上のサイトは「どこでもドア」や「異次元空間」を開いて表示しているわけではありません。
ネット回線の先にある「サーバー(ハードディスク・SSD)」からデータ(プログラム)を呼び出しています。
「サーバー」には、プランによって定められた容量(上限)があり、全てのプログラムが入り切れないといけません。
大きいサイト(ページが多い)ほど、容量は大きくなっていますのでサイトの規模(データ容量)にあったサーバー・プランを選ぶ必要があります。
値段が高いプランほど「データ容量」も大きくなる
基本的には、同じサーバーでも「データ容量の大きさによって数種類のプラン」が用意されています。
コアサーバーを例に挙げると、このようになっており容量と料金は比例して高くなっているのがわかります。
コアサーバーのプラン比較表 | ||
プラン | 月払い | データ容量 |
CORE-MINI | 381円/月 | 60GB |
CORE-A | 477円/月 | 120GB |
CORE-B | 943円/月 | 240GB |
CORE-C | 3,800円/月 | 500GB |
また、お名前サーバーも同じく、プラン料金と容量は大きさに比例して高くなっています。
データベースの数などもプラン毎に違うこともある
データ容量の他にも、データベースが使える数も違う場合があります。
※ワードプレスを動作させるには、データベースが必要です。
また、サーバー会社によっては、データベースが無制限に使える所もあります。
レンタルサーバーはデータ容量だけを見るのではなく、「他のオプションも比較する」必要があるということを覚えておきましょう。
処理能力:CPUは早い?
サイトのプログラムが置いてあるサーバーは、パソコンと同じような構造です。
「モニター(画面)がないパソコン」といっていいでしょう。
もちろん「CPU」も積んであります。
「CPU」が高性能のサーバーは、読み書きが早いため結果的に表示が早くなるようです。
「CPU」もあれば、メモリーなどもあります。他社と比較しましょう。
※サーバーのスペックを公表していないレンタルサーバーもあります。
サーバー会社によって高スペックサーバー、低スペックサーバーというレッテルが貼られているのはこのようなサーバーのスペックによるものです。
共有サーバーは、「お隣さん」にも注意
レンタルサーバーといえば、基本的に共有サーバーのことを言います。
「共有サーバー」とは、「1台のサーバーを複数のユーザーが使っている」という意味です。
例)
- 1000GBのサーバーを「100GBプランとして10人に貸す。」
- 1000GBのサーバーを「10GBプランとして100人に貸す。」
など
複数の人(アカウント)で使っていますので、中にはプロもいるでしょう。
「アクセスが多いサイト」「アクセスが少ないサイト」が混在しています。
共有サーバー独特のデメリット
このような「共有サーバー」は、時として自分に不幸が降りかかることもあります。
例えば、アクセスが多いサイトが、アクセス数が集中してCPUの処理能力を大きく上回れば、あなたのサイトも表示されないか、読み込みが遅くなります。
原因が特定できない場合は、「同じ会社内で」使っているサーバーパソコンを変えてもらう方法もあります。
「このような不幸は少なからずある」ということを覚えておいてください。
ちなみにコアサーバーでは、このように混雑状況が誰でも見れるようになっています。
ほとんどは正常ですがごく一部で、混雑を表す赤色になっています。※赤色になっても基本的に表示は正常だと思われます。
転送容量:アクセス数はどのくらいまで?
サイトやブログは、運営しているとアクセス数が伸びてきます。
検索エンジンの評価がよくなり、お客さんが増えている証拠です。
一般的には、サイトにお客さんが来るほど、売り上げも上がります。
繁盛すればするほど、アクセス数は急激に伸びていきます。
アクセス増→サーバーエラーに注意
しかし、アクセス増が素直に喜べない場合もあります。
アクセス数が多すぎて、サーバー側で処理が追い付かずに「サイトが表示されなくなる」ことがあるからです。
これをサーバーエラーといいます。
サーバーエラーは売上とファンを逃す
主に「格安サーバー」「低スペックサーバー」に見受けられますが、サーバーがエラーになり真っ白の状態(上に1行英語でエラー文が表示されます)になります。
お客さんは、残念ながら他のサイトに移動するでしょう。
また、サーバーエラーが続けば、お客さんは離れていきます。
サーバーエラーを回避するには、それなりのアクセスに耐えられるサーバーと契約する必要があります。
また、サーバーを共有している人数(アカウント数)も関係します。
共有サーバー?/専用サーバー?
レンタルサーバーといっても「共有サーバー」や「専用サーバー」があります。
基本的には、複数の人で1台のサーバー(PC)を使っている「共有サーバー」が一般的です。
「専用サーバー」とは、1人で1台のサーバーを使えるプランです。
1人で1台ですので、料金は高いです。特に大きな企業が使うプランといえます。
「専用サーバー」のメリットは、自分(自社)のサイトへのアクセスしかないため、エラーが起こりにくい(安定する)という点です。
他にも、容量が多くなったり、IPアドレスを独占できたりが一般人には不向きな料金です。
人気のあるサーバー(安い)はエラーになりやすい
安いサーバーでは、1つのサーバーに何十人もの人が入れられている場合があります。
何十人もの人が1つのサーバーに複数のサイトを入れると、何百何千というアクセスが1つのサーバー(PC)にアクセスしてくることになります。
つまり、共有している人が多いほどアクセスが集中してしまい「サーバーが処理しきれない可能性が高くなる」ということです。
筆者の体験談:サーバーエラー続出→サーバー移転
私は以前、自分のサイトで「アクセスしずらい現象」を経験したことがあります。
毎日のようにブログ(ワードプレス)を更新していたら、表示速度がやたらと遅いのです。
電波が悪いのかと思って、他のサイトを見ると正常でした。
しかし、ワードプレスの管理画面、投稿画面の表示が遅く、公開する処理も長いのです。
毎日ではないのですが、たびたび起こるので気になっていたところ、夕方から夜にかけて、このような現象が起こっていることがわかりました。
さらに、動作が遅い状態で使い続けると「サーバーエラー」が頻繁に出てくるようになりました。
結局「サーバーがアクセスに耐え切れなかった」というわけです。
※もちろん私のサイトも原因の一つかもしれませんが、共有している他のユーザーのアクセスも関係するかと思います。
結局はその後すぐに、サーバーを移転しました。
このように実際に使わないとわかりませんが、リスクをある程度減らすこともできます。
- 安すぎるサーバーは使わない
- スペックが低いサーバーは使わない などです。
商用は可能?アダルトは?
レンタルサーバーでも、商用利用ができないサイトもあります。
商用利用ができないということは、アフィリエイトリンクが張れません。
広告による誘致ができませんので、お金のためにブログを運営する人には向きません。
※ほんの一部の個人が運営する小さなサーバーであります。また無料サーバーは商用負荷が多いです。
アダルトサイト対応サーバーは少ない
また、アダルトサイトは特殊で、基本的にNGにしているサーバーが多いです。
可能なサイトはほぼ「アダルト可」と明記してあります。
また「アダルト可」でも、違法なものは扱うことができません。
リンクをするだけでも規約違反になります。
※アダルト不可のサーバーでも、アダルトサイトへのリンクは規約違反となる場合もあります。
また、海外の広告を貼る時は慎重に調べましょう。
日本法律と海外の法律は違うことがあり、海外では合法でも日本では違法なこともあります。
有料サーバーでも違法サイトであれば、いきなりサイトデータが削除される可能性があります。
おそらく、サーバー会社経由で警察から連絡が来ると思います、
※最近はサイバーパトロールが強化され、逮捕される報道もあります。
基本的には、「警察→サーバー会社に連絡→運営しているユーザーに連絡」という図式なので気をつけましょう。
最後に:レンタルサーバーは「選択肢」が多い
レンタルサーバー会社は、日本国内でも数えきれないほどあります。
一般の人でもサイトやブログを持つ時代ですし、1人で複数持つこともできます。
サーバー会社が多いのは当たり前といえます。
多い分、サービスや料金が差別化され、ユーザーにとってはいい時代といえます。
しかし、できる限り運営期間が長いサーバー、低価格で高スペックなサーバーを選びましょう。
新しい会社はいつ閉鎖(倒産)するかわかりませんし、低価格で低スペックのさーばーもあります。
サーバーのスペックをしっかりと確認して、選ぶようにしましょう。
このサイトでは後日もう少し掘り下げてみようかと思いますので、もうしばらくお待ちください。